8月4日、IMSA WeatherTech SportsCar Championshipの第8戦「Motul SportsCar Grand Prix」を日本から観戦しました!
決勝のスタートは日本時間の日曜深夜3時。ほぼ月曜日ですが、SUPER GTや8耐で賑やかな週末がまだまだ続きました。今回もレースは混乱とドラマがたっぷりでした。
今回は、観戦初心者の視点からレースで印象に残ったシーン、英語実況から拾ったフレーズについてまとめました。
そもそもMotul SportsCar Grand Prixってどんなレース?
今回開催されたレースは、IMSAが主催するWeatherTech SportsCar Championshipの第8戦。シリーズの中でもレース時間が短めな2時間40分の耐久レースでした。
WeatherTech SportsCar Championshipは、GTP・LMP2・GTD Pro・GTDの4クラスのマシンが同時に走行する混走レースです。今回はレース時間が比較的に短いですが、やはり混走のレースは何かが起きやすい。
| 開催 | ラウンド・日程 | レース名 | 走行時間 | サーキット |
|---|---|---|---|---|
| ✅️ | Rd.1 2025/1/22-26 | Rolex 24 At DAYTONA | 24時間 | Daytona International Speedway |
| ✅️ | Rd.2 2025/3/12-15 | Mobil 1 Twelve Hours of Sebring | 12時間 | Sebring International Raceway |
| ✅️ | Rd.3 2025/4/11-12 | Acura Grand Prix of Long Beach | 100分 | Long Beach Street Circuit |
| ✅️ | Rd.4 2025/5/9-11 | TireRack.com Monterey SportsCar Championship | 2時間40分 | WeatherTech Raceway Laguna Seca |
| ✅️ | Rd.5 2025/5/30-31 | Detroit Grand Prix | 100分 | Detroit Street Circuit |
| ✅️ | Rd.6 2025/6/19-22 | Sahlen’s Six Hours of The Glen | 6時間 | Watkins Glen International |
| ✅️ | Rd.7 2025/7/11-13 | Chevrolet Grand Prix | 2時間40分 | Canadian Tire Motorsport Park |
| イマ ココ | Rd.8 2025/8/1-3 | IMSA SportsCar Weekend | 2時間40分 | Road America |
| Rd.9 2025/8/22-24 | Michelin GT Challenge At VIR | 2時間40分 | VIRginia International Raceway | |
| Rd.10 2025/9/19-21 | TireRack.com Battle on the Bricks | 6時間 | Indianapolis Motor Speedway | |
| Rd.11 2025/10/8-11 | MOTUL Petit Le Mans | 10時間 | Michelin Raceway Road Atlanta |
開催地は、Road America(アメリカ・ウィスコンシン州)。
全長は約6.52km(4.05マイル)で、14ターンある時計回りのコース。コース紹介では、1周のうちに7回のブレーキングゾーンがあり、ブレーキが消耗されるサーキットとありました。ちなみに難易度は5段階評価中4だとか。
コースが気になる方は下のサイトを覗いてみてくださいね!

日本からどう観た?筆者の視聴方法と環境
使用した配信サービス
レース観戦(予選):YouTube
前回IMSA.TVとYouTubeを比較して、YouTubeではラグが少なかったので、予選はYouTubeの配信を見ていました!もちろん実況があるので見やすく、予選自体は時間が短いので、YouTubeで気軽に見られたのも良かったです。
レース観戦(決勝):IMSA.TV
決勝の様子は、IMSA.TVの配信を見ていました!というのも、YouTubeのプレミアムに登録していない筆者は、広告が煩わしく感じてしまったため、長時間のレースを見るならば、広告がないIMSA.TVに軍配が上がりました。
オンボード映像(決勝のみ):IMSA.TV
決勝レースでは、IMSA.TVでオンボード映像が配信されていたので、そちらも何度か見ていました。オンボード映像の配信が確認できたのは以下の14車両でした!
| クラス | 車両番号・メーカー |
|---|---|
| GTP | Porsche – 6号車 BMW – 24号車 Cadillac – 10号車 Acura – 60号車 Aston Martin – 23号車 |
| LMP2 | Crowdstrike – 04号車 |
| GTD Pro | Chevrolet – 4号車 Ford – 64号車 |
| GTD | Ferrari – 70号車、021号車 Lexus – 12号車 Mercedes-AMG – 57号車 |
応援している93号車と18号車のオンボード映像は配信がなかったので、パソコンの1画面でYouTubeの配信映像とオンボード映像の2つを表示して観戦していました!
日本国内やアメリカ国内での視聴方法については先日別の記事にまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください:)

筆者の観戦環境(予選・決勝共通)
今回は大きなリビングで、お水を飲みながら観戦していました!
テレビの画面にはIMSA.TVを映して、左側にタイミングモニター・テレメトリを見るためのiPad、中央にX(Twitter)を見る・ポストするためのパソコン、右側にX(Twitter)・Instagramをチェックするためのスマホ。だいたいどのレースもこの観戦スタイル。
タイミングモニター
1つ目のリンクは、ペナルティも見られるので非常に優秀!今回は特に重宝しました。
2つ目のリンクは、公式から提供されているサイト。予選はこちらで事足りました。
GTPテレメトリ
今回はLMP2の8号車を主に応援していたので、今回は出番少なめでした。それでも耐久レースはレース終盤になるほど燃料が気になるので、テレメトリに表示されている燃料計をつい見ていました。
印象に残ったシーンTOP3
ここからはレース中に筆者の印象に残った3つのシーンを順位とともにご紹介します!(番外編も1つあります)
3位:ピットでLMP2マシンがツーワイド+スリーワイド
FCY導入により、DTPとLMP2のほぼ全車がピットインしてきたタイミング。ピット作業を終えて続々とコースに戻るDTPクラスのマシンたちは、順位の入れ替えはあったものの、しっかりとピットでは1列で走ります。
そうです、注目のシーンはLMP2のマシンのピットアウト。18号車より後ろでは、04号車と74号車がツーワイド、8号車と2号車と11号車がスリーワイド。スリーワイドになれるピットの広さもさながら、アグレッシブな各車のドライバーに驚きです。なかなか見たことがない光景で印象的でした。
2位:コルベット2台がほぼ同時に順位を落とす
FCYが解除された直後のラップで、GTD PROクラスの3号車が追突によりコースアウト。さらにそのすぐ後に同じくGTD PROクラスの4号車が追突によりコース上でスピン。連番であることから気づく方もいらっしゃると思いますが、両マシンは同じチームの姉妹車です。姉妹車であるコルベットが2台とも、同一周で追突されるのは、ファンにとって悪夢のような展開でした。1位争いをしていた3号車とその姉妹車ということもあり、とても印象に残りました。
1位:レース終盤の車両接触に言葉を失う実況
ターン5からターン6にかけて27号車と57号車が接触し、57号車がコースアウトするリプレイが流れたところ、実況者はため息をつき、ドライバーたちのことを少し強めに指摘していました。今回のレースでは、実況者が「このレースコントロールにはなりたくない。これを判断するのは不可能。」と複数回発言するほど、この2台以外にも審議対象となる行為が多発していました。そのため、実況の方も残念な思いが積み重なった結果だったのでしょう。いつもは明るくテンポがいいので、落胆している様子を強く感じました。
番外編:93号車の予選ポールに駆けつける太田格之進選手
予選でポールポジションを獲得した93号車のもとに駆けつけた太田選手が特に印象に残りました。
And as the team celebrates, Kaku Ohta comes over to join us as well!
https://www.youtube.com/live/kl12awS9Th8?si=85Jwf9D0paznCJXb&t=5993
駆けつけたその様子がピットリポーターによってしっかり実況されていました!今回のレースでは別のクラス・チームから参戦している太田選手が、GTPクラスの93号車を気にして、しっかりおめでとうを言いに行く様子はとても微笑ましかったです。
レース中も順位紹介の際に「HONDAのドライバーであるKaku Ohtaは、Era Motorsportにてプロトタイプカーの経験を積んでいる」とあり、IMSAシリーズの参戦はわずか5戦ながらも、丁寧な実況がされていることに感動しました。下のリンクから該当の実況を聞けます!

英語実況で拾ったフレーズ&気づき
“This yellow is hard to predict.”
意味:このレースでFCYを予想するのは難しい。
→ 当たり前の内容だからこそ、FCYが頻繁に出ている状況を読み取れる!
“It is early from the fuel perspective.”
意味:燃料の観点からみると早めのピットストップですね。
→ レース全体を通して燃料や燃費について気にしている実況者の様子。チームがユニークな戦略を考えている可能性もある表現!
“Things are getting very hectic here.”
意味:これは非常に忙しくなってきました。
→ この表現が聞こえたらレースの状況が目まぐるしく変わっている場面にあることがわかる。
観戦して感じたこと・これからの楽しみ方
予選
予選のライブ配信は、YouTubeにて観戦しました。クラスごとの予選で、応援している18号車が走るLMP2クラスの予選は朝の6時30分から15分間。LMP2の予選を出走するドライバーは、FIAのブロンズカテゴリーであることが条件のため、Tobias Lutke選手が出走、太田選手はサポートという体制だったようです。Lutke選手が着実にタイムを縮め、P6からのスタートとなりました!予選順位の決まり方がかなり穏やかだった印象でした。
決勝
決勝のライブ配信は、IMSA.TVにて観戦しました!
決勝の英語実況は忙しい状況が多く、視覚情報があっても情報の処理が追いつかないほど、たくさんの出来事が起こっていました。具体的には接触によるFCYが頻繁に導入され、それに伴いペナルティがたくさん出されたのです。上述した印象に残ったシーン1位のとおりではありますが、私が見ていてもクリーンなレースとは言い難い展開が見受けられました。4クラスの混走だから接触が多かったというわけではなく、今回はクラス内での接触が多かったことも指摘があり、正式結果を待ち遠しくなるほど、混乱の多いレース展開でした。
もちろんレースの楽しいところもありました!印象に残ったシーン3位に関連し、FCYによりGTPとLMP2クラスの車両が一斉にピットインをし、ピットで大きく順位が変動したチームがありました。他にも、FCY解除後に10台近くを一気にオーバーテイクする瞬間や、クリーンでクレバーなオーバーテイクシーンがあったので、そういった展開では楽しく盛り上がることができました。
今回太田選手がドライブした18号車は、ラスト20分で同クラスの車両に接触され、3位から7位まで順位を落とすも、暫定5位でチェッカーを受けました。状況としては、トレイン状態のマシンを追い越そうと外側を走っていた18号車に、内側を走っていた車両が寄せてきて軽く接触し、18号車はマシンバランスが崩れてその先のコーナーをオーバーラン。その結果、同クラスの車両3台に一気に抜かれ、その後さらにもう1台抜かれてしまいました。LMP2クラスの表彰台圏内を走っていたため、接触前から順位を落とすまでの一連の様子がライブで配信されていました。気になる方はラスト20分をチェック。(私は再度見るメンタルがまだありません…)
18号車の太田選手を応援していた私は、表彰台圏内から一気に順位を落としてしまったことにショックを隠せませんでした…。SFの富士スピードウェイで優勝したので、その勢いのまま、今回も表彰台を信じて疑いませんでした。レース終盤の魔物がまた久々に出てしまい、悔しくて仕方がないです。今シーズンのLMP2での出走は今回が最後だったので、9月のGTPでの出走を楽しみにしています。
最後までしっかり確実に走り続ける太田選手がかっこよくて、また改めて応援を届けようと思えました。アグレッシブながらもしっかりまとめる彼の走りが大好きなので、海外のサーキットを走る姿が見られるのは嬉しかったです!でも結果だって伴ってほしいですよね。終わってからしっかり凹みました。
まとめ
Motul SportsCar Grand Prix を日本から観戦してみたところ、レースの状況が頻繁に変わり、英語中級者〜上級者向けだと感じました!レースの状況が落ち着いているときは、実況も聞きやすく、映像からの情報を把握しやすかったですが、FCYや接触が多かったことで筆者も状況把握に苦労しました。一方で、前回の観戦からIMSAやレースについての知識が増えるように調べ学習をしたため、理解できる部分は確実に増えました!
レースを見ているだけで英語に慣れるので、レースそのものが気になったら見ることをオススメします!英語実況を聞くことを目的にこのレースを見るのは、ハードルが高いですが、力試し的に見てみるのもありです。非常に盛りだくさんなレースでした。


