9月下旬、IMSA WeatherTech SportsCar Championshipの第10戦「TireRack.com Battle on the Bricks」を日本から観戦しました!
決勝のスタートは日本時間の日曜深夜0時40分。筆者は、当日は昼間に国内レースを観戦していたこともあり、相変わらずの寝不足で挑みました。意外にも眠気を感じなかった6時間の耐久レースでは、ドライバーとレースの技術をたっぷりと魅せられました。
今回は、観戦初心者の視点でこのレースの感想や印象的だったシーン、英語実況から拾ったフレーズについてまとめてみます。
TireRack.com Battle on the Bricksってどんなレース?
今回開催されたレースは、IMSAが主催するWeatherTech SportsCar Championshipの第10戦。シリーズ終盤戦の6時間耐久レースでした。
WeatherTech SportsCar Championshipは、GTP・LMP2・GTD Pro・GTDの4クラスのマシンが同時に走行する混走レースです。長時間の耐久で混走のレースはドラマが起こりやすいですよね。国内カテゴリーで言うなら、スーパー耐久(S耐)のイメージかな?
| 開催 | ラウンド・ 日程 | レース名 | 走行時間 | サーキット |
|---|---|---|---|---|
| ✅️ | Rd.1 2025/1/22-26 | Rolex 24 At DAYTONA | 24時間 | Daytona International Speedway |
| ✅️ | Rd.2 2025/3/12-15 | Mobil 1 Twelve Hours of Sebring | 12時間 | Sebring International Raceway |
| ✅️ | Rd.3 2025/4/11-12 | Acura Grand Prix of Long Beach | 100分 | Long Beach Street Circuit |
| ✅️ | Rd.4 2025/5/9-11 | TireRack.com Monterey SportsCar Championship | 2時間40分 | WeatherTech Raceway Laguna Seca |
| ✅️ | Rd.5 2025/5/30-31 | Detroit Grand Prix | 100分 | Detroit Street Circuit |
| ✅️ | Rd.6 2025/6/19-22 | Sahlen’s Six Hours of The Glen | 6時間 | Watkins Glen International |
| ✅️ | Rd.7 2025/7/11-13 | Chevrolet Grand Prix | 2時間40分 | Canadian Tire Motorsport Park |
| ✅️ | Rd.8 2025/8/1-3 | IMSA SportsCar Weekend | 2時間40分 | Road America |
| ✅️ | Rd.9 2025/8/22-24 | Michelin GT Challenge At VIR | 2時間40分 | VIRginia International Raceway |
| ココ | Rd.10 2025/9/19-21 | TireRack.com Battle on the Bricks | 6時間 | Indianapolis Motor Speedway |
| Rd.11 2025/10/8-11 | MOTUL Petit Le Mans | 10時間 | Michelin Raceway Road Atlanta |
開催地は、Indianapolis Motor Speedway(アメリカ・インディアナ州)。
全長は約2.44km(3.93マイル)で、14ターンある時計回りのコース。サーキットのマップを見てみても、。コースが気になる方は下のサイトを覗いてみてくださいね!

日本からどう観た?筆者の視聴方法と環境
使用した配信サービス
レース観戦(予選):YouTube
これまでの経験から、IMSA.TVよりラグの少ないYouTubeで楽しみました!今回は予選の時間が早朝だったので、お布団の中でひっそりと見ていました。
レース観戦(決勝):IMSA.TV
決勝の様子は、IMSA.TVの配信を見ていました!筆者は、YouTubeのプレミアムに登録していないので、広告がなく長時間のレースを快適に観戦できるIMSA.TVが選ばれました。
オンボード映像(決勝のみ):IMSA.TV
決勝レースでは、IMSA.TVでオンボード映像が配信されていたので、そちらも見ていました。
応援している93号車のオンボード映像は配信があったので、パソコンの1画面でレース全体の配信映像とオンボード映像の2つを表示して観戦していました!
日本国内やアメリカ国内での視聴方法については先日別の記事にまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください:)

筆者の観戦環境(予選・決勝共通)
今回は自室のパソコン画面にIMSA.TVを映して、左側にタイミングモニターとテレメトリを見るためのiPad、手元にX(Twitter)・Instagramをチェックするためのスマホで見ていました!下は実際の光景を撮ってみました。

タイミングモニター
1つ目のリンクは、ペナルティも見られるタイミングモニタ。
2つ目のリンクは、公式から提供されているサイト。タイム差やベストラップが見られるスグレモノ。
どちらもタブで開いて、交互に見ていました。それぞれに確認しやすいポイントが違うと今回気づきました。正直こちらに関しては、好みもありますね。どちらかは見ておいたほうがレースの展開についていきやすいことは確実です!
GTPテレメトリ
今回はGTPクラスを走る93号車を主に応援していたので、観戦中に盛り上がる大きな要素でした。他シリーズを含めてこれまでに見てきたレースでも、燃費・残燃料はレース結果を大きく左右した記憶があります。このテレメトリのおかげで、今回もハラハラとドキドキが増しました。
印象に残ったシーンTOP3
ここからはレース中に筆者の印象に残った3つのシーンを順位とともにご紹介します!
3位:9号車に押し出された4号車のコース復帰
GTD Proクラスの2台が交錯したところ、4号車がコース外に押し出される形になりました。マシンが押し出される場面はどのレースでもよくありますが、今回はその押し出された4号車がコース上に復帰する際、コース上を走っていた数台と接触しないかかなりヒヤッとしました。
クラス混走かつ53台という台数の関係で、車列が途切れるのを待つよりも、気をつけてコース復帰をするのが通常のよう。コース外からコース上に復帰するときにマシンの挙動が安定していないように見受けられたので、コース上を走る車を応援していた私は見てドキッとしました。そんな意味での印象的な場面になりました。ダメージや接触がなくてとにかくよかったです!
2位:6回目のFCY(SC)明け
レース6回目のFCY導入によるSC先導、その解除のタイミングでは次のように様々な出来事が発生しました。
- GTPクラス:63号車と7号車による4位争い、残り1時間の走行に向けた燃料の心配
- GTD Proクラス:77号車と64号車による2位争い
- GTDクラス:1位を走っていた57号車へのペナルティ
情報量が多すぎて、気持ちが落ち着きませんでした。特にGTPクラスの燃料問題は、チェッカーまで答えがわからないトピックだったので、もう最後の1時間はドキドキしっぱなし。混走らしく、バタバタな感じが楽しさ倍増でした!
1位:5回目のFCY(SC)明けによる93号車によるオーバーテイク
5回目に出されたFCYによりレースがSC先導になり、その解除後にドラマがありました。GTPクラスの93号車が7号車に1コーナーで仕掛け、サイドバイサイドが続き、最終的に93号車がオーバーテイクをしました。太田格之進選手のオーバーテイク!!!配信でもメインで注目されていて、なんとも嬉しく、気持ちいい瞬間でした。
IMSA公式Instagramでもリールが上がったくらいの注目度で、レースの面白さを感じられる場面だったと思います。その場面を太田選手が担ったということも、私としては印象深い理由になりました。太田選手のオーバーテイクは、どのカテゴリでも痺れますね。ズバッと行く感じ、マジでかっこいい。
英語実況で拾ったフレーズ&気づき
“The traffic is frantic with the prototypes coming through the GT cars.”
意味:プロトタイプカーがGTカーの間を抜けていく中で大混乱している。
-> traffic は渋滞ではなく、モータースポーツでは「混雑した状況」や「周回遅れの車の群れ」を指す。
-> frantic は「慌ただしい」「てんやわんやの」といったニュアンスで、ただの “busy” よりも切迫感が強い表現。
“Race that has already been wild and woolly.”
意味:すでに荒れに荒れた展開になっている。
-> wild and woolly は慣用的なフレーズで「無秩序な」「大荒れの」「予測不能な」という意味。
-> レース文脈では荒れてクラッシュや波乱が多い展開を指すことが多く、日本語実況でいう大混戦や荒れ模様に近い。
“That battle has reignited.”
意味:あのバトルが再び火を噴いている。
-> 日本語実況だと「再び火花を散らしています!」のような盛り上げ方に近い。
-> reignite は「再点火する」「再燃する」という意味で、戦いが一度落ち着いたあと再び激しくなった場面を描写する表現。
-> こうした動詞一つで静→動の展開が強調され、英語実況のドラマ性が伝わります。
観戦して感じたこと
予選
予選のライブ配信は、IMSA.TVにて観戦しました。正直あまり印象がなく…(苦笑)
60号車が速くてかっこよかったのは記憶があります。GTPクラスの予選は15分ほどですんなりと終わり、何より決勝が6時間という長いレースでの展開が楽しみだな、という気持ちでいっぱいになりました!
決勝
決勝のライブ配信も、IMSA.TVにて観戦しました!
相変わらず、決勝の英語実況もとっても聞きやすかったですね。今回はペナルティが乱発されるわけではなかったので、盛り上がる場面では少し喋るスピードも速くなり、逆に走行が安定している場面では喋るスピードもゆっくりになって、かなり聞きやすいレースでした。
また、今回もGTPテレメトリとオンボード映像をよく観ていました。
レース終盤では、93号車が壁に接触した瞬間にGTPテレメトリでデータが表示されなくなり、「え?!とまっちゃった?!」と焦りました。実際のところはデータが表示されていなかっただけでマシンは走れていたので、すごくホッとしました。
また、オンボード映像を見ればみるほど、サーキットを知ることができたのはやっぱり面白かったです。ピットストップでドライバー側にカメラが向き、ドライバー交代の様子が見られるのも新鮮でしたね。
まとめ
TireRack.com Battle on the Bricks を日本から観戦してみたところ、今回は特に英語実況が聞きやすく、レース初心者に優しいと感じました!IMSA勉強中の筆者も、英語実況以外にもタイミングモニタやテレメトリ、オンボード映像という様々な情報が提供されていることで、無理せずにレース展開についていくことができました。
今回の観戦では6時間も英語を聞き続けたおかげか、耳が英語に慣れ、脳も英語に慣れました。聞き取れる単語が多くあったり、独特な言い回しにも注目したりすることもでき、レース英語の知識を増やせたと感じます。レースを楽しみながらおまけで英語を学ぶという気持ちで観戦してみたところ、気楽に楽しめたのがよかったです。ぜひ海外レースを観戦して、じわじわと英語を上達させてみてはいかがでしょうか?


