モータースポーツのレースでは、略語や略称が頻繁に使われます。英語が得意でも、突然「P2」「FCY」「RET」などと言われると「何のこと!?」と戸惑ってしまうことも。この記事では、シリーズを問わず、幅広いレースで共通して使われている略語を厳選して紹介します。
初心者ファンでも、この記事を読めば実況の「謎ワード」がクリアに!
レース実況に出てくる略語・略称まとめ
P1 / P2 / P3(Position 1, 2, 3)
- 意味:順位
- 使われる場面:バトルシーン・レースリザルト・実況解説
- 使用例:
“He’s now up to P3 after that overtake!”
(あのオーバーテイクで、彼は3位に上がりました!)
解説:
「Position」の略で、順位を指します。P1 = 1位、P2 = 2位……と数字を変えて使われます。実況・解説・リザルトなどで頻出。
SC(Safety Car)
- 意味:セーフティカー(事故時に先導するペースカー)
- 使われる場面:クラッシュ発生時・隊列整備時など
- 使用例:
“We are now under SC conditions.”
(現在、セーフティカーが導入されています)
解説:
クラッシュや雨天時にコースの安全を確保するために導入されます。ペースカーの後ろに続いて隊列になる形式。「Full Course Yellow」と同時に使われることも。
FCY(Full Course Yellow)
- 意味:コース全域で黄旗=全車減速
- 使われる場面:アクシデント時に即座にスロー走行へ
- 使用例:
“Full Course Yellow has been called out.”
(全体黄旗が出されました)
解説:
「SC」と異なり、各車が自分の位置で速度制限を守る形式。
DNF(Did Not Finish)
- 意味:完走せずリタイア(正式リザルトで出る)
- 使われる場面:レースリザルト・トラブル時
- 使用例:
“Car #23 is a DNF after the mechanical failure.”
(23号車はトラブルによりリタイアです)
解説:
「Did Not Finish」の略。クラッシュ・メカニカルトラブル・燃料切れなどの理由でレースを完走できなかった車両。
Pit In / Pit Out
- 意味:「ピットイン」=ピットレーンに入る、「ピットアウト」=出ていく
- 使われる場面:ピット作業・タイヤ交換時
- 使用例:
“Car #10 pits in.” / “Car #11 pits out now.”
(10号車はピットイン/11号車はピットアウト)
解説:
どちらもシンプルな言い回し。特にピットレーンに開閉制限があるレースでは重要。
Out Lap / In Lap
- 意味:「アウトラップ」=ピットを出た周、「インラップ」=ピットに戻る周
- 使われる場面:予選・タイヤウォームアップ・ピットインの義務があるレース
- 使用例:
“He’s on an out lap, warming the tires.”
(彼はアウトラップ中で、タイヤを温めています)
解説:
「Out lap」はピットから出てタイヤやブレーキを温める周、「In lap」はアタック後のクールダウン周。
TC(Traction Control)
- 意味:トラクションコントロール(タイヤの空転を制御)
- 使われる場面:スピン防止・立ち上がり時
- 使用例:
“You can see the TC light flashing.”
(トラクションコントロールが作動しているのが見えます)
解説:
タイヤの滑りを電子制御で抑えるシステム。ドライバーの腕と同様に重要なセッティング要素。
ABS(Anti-lock Braking System)
- 意味:アンチロックブレーキシステム(タイヤロックを防ぐ)
- 使われる場面:ブレーキング中の解説
- 使用例:
“That lock-up shows his car has no ABS.”
(あのロックはABSが無いことを示しています)
解説:
急ブレーキや滑りやすい路面でブレーキをした時に、タイヤロックを防ぎ、車がすべらないようにするシステム。特にGTカーで搭載されている場合が多い。プロトタイプなどでは無い場合も。
RET(Retired)
- 意味:リタイア(DNFと同義)
- 使われる場面:公式リザルト・ピット無線など
- 使用例:
“Car #88 has retired due to engine issues.”
(88号車はエンジントラブルによりリタイア)
解説:
“RET” は主に公式記録やテキストリザルトに表記されます。“DNF”と併用されることも。
Q1 / Q2 / Q3(Qualifying)
- 意味:予選セッションの区分
- 使われる場面:予選進出状況の実況・速報
- 使用例:
“He made it through to Q2 just in time!”
(彼はギリギリでQ2に進出しました)
解説:
F1やSUPER GT、SUPER FORMULAなどでお馴染みの予選セッションの分け方。Q1を突破するとQ2、Q2を突破するとQ3という要領で、下位からグリッド順を決めていく。
略語を覚えて、実況をもっと楽しもう!
これらの略語を把握しておくだけで、レース実況の意味が見えるようになってきます。
特に英語実況では、「次のレース中、聞き取れた!」「意味が分かって反応できた!」という感覚は、英語学習のモチベーションにもつながります。実際に中継やSNSで目にするたびに、少しずつ意味を確認していくのがおすすめです。


